植木の植え方
園芸シーズンが近づくと、一斉に苗木や肥料などが並び始め、愛好家の心を躍らせます。新しい植木を迎えるにあたって、どんなことに気をつけたら良いのでしょうか。上手に根づかせる植木の植え方をご紹介します。
苗木はなるべく早く植えつけましょう
庭木の苗は、根の部分をビニールや菰(こも)でくるんだ根巻き苗の状態であることが多く見られます。土への根づきを良くするためにも、購入したらそのまま放って置かずに、なるべく早く植えることが重要です。庭のスペースや日当たりなどを考慮して、どこに植えるか悩んでしまう場合もあると思いますが、仮植えの状態で根巻きを外さないように注意してください。
またいきなり苗木を植えるのではなく、2週間前までに土の準備を行っておくと良いでしょう。植えつける場所をやや広めに耕し、小石や雑草を除いたり、堆肥や腐葉土を入れたりといった地ごしらえをすると、根づきやすい土になります。
植木の種類によって植えつける時期や前処理が変わります
「ウメ」や「サルスベリ」などの落葉樹は、葉が落ちている11月下旬から翌年2月下旬までが植えつけに適した時期。植木へのダメージが少なくすみ、葉が落ちるまでに蓄えられた栄養分がもっとも多い期間にあたるのが理由です。植えつけが新芽どきになってしまうと、樹液の流動が始まることで土からの水分補給が追いつかず、植えいたみの原因になります。
また、苗木はそのまま植えて良いというものではありません。枝数が少なく、幹も細い落葉樹の場合は、幹を3分の1ほどに切っておきましょう。そうすることで、低い位置から新しい枝を勢い良く伸ばすことができます。
「ツバキ」や「キンモクセイ」などの常用広葉樹の場合、高さ1m前後の苗木であれば前処理の必要はありませんが、2m近い苗木を植えつけるのであれば、枝葉の処理をしておくと良いでしょう。上方にある枝葉を3分の1ほど切り除くと、植えいたみの防止になります。植木によって植え方が違います。ご不明な点はアーバングリーンまでお問い合わせください。
成木の植え方 ポイントは大きめに掘った穴
家の庭に長く植えられていた木をスペースの関係などで移動させることもあるでしょう。露地に10年前後あった木のことを成木と呼びますが、根もしっかりと張り、幹や枝も太く成長しています。成木を根巻きの状態にして植える場合は、若い木よりも植えいたみしやすい傾向がありますので、細心の注意を払って植えることが重要です。穴は、植えつける木の根鉢よりもやや大きめに、1.5倍くらいをめどに掘ります。大きく掘りすぎでも問題はありません。穴の側に掘った土を積み上げながらの作業になりますが、木を置いて土を被せるときは、表土に近い土から先に入れることを忘れないでください。
アーバングリーンでは植木の植え方に関するアドバイスや年間管理も承っております。お庭のお手入れは弊社におまかせください。