植木に適した土・肥料
せっかく庭に花木を植えたのに、つぼみもつけず、みるみるうちに枯れてしまった、という苦い経験をお持ちではありませんか?草花や植木が植物らしい瑞々しさに満ちた姿を保つには、なんといっても土と肥料が不可欠です。
現在の植木の土の状態をチェックしましょう
まずは、今ある庭の土が良い土なのか、悪い土なのかを知る必要があります。例えば、雨が降ったあとの庭は、どんな状態ですか?いたるところに水たまりができていると、水はけが悪い土かもしれません。
降水量が多かった日でも、水はけがよい土なら半日も経たずに引いてしまいます。水はけが悪い要因としては、土が粘土質であることや、表土の層が浅く、その下に水を通しにくい層があったり、石やコンクリートなど硬いものが埋まっていたりという可能性が考えられます。
次に、庭の土を手の平に取って、軽く握ってみましょう。このとき、団子状に固まってしまった場合は、単粒構造といって土粒が細かすぎる証拠で、水分も肥料も吸収しづらく、植木の生育には適しません。植木がよく育つのは団粒構造の土で、土粒の間に隙間があり、約20%の酸素を含むことが理想的とされています。
スコップで土を掘ってみるのもおすすめです。土を1mほどの深さまで掘り、多少の小石が出るくらいなら、あまり心配はいりません。スコップが楽にささり、重さや硬さを感じない状態であれば、さらに良い土だといえます。
このように庭土をチェックして、植木に適さないようであれば、植木を植える前に土を運び込んだり盛り土をしたりといった方法で対処することができますので安心してください。
土質が良くても植木には肥料が必要です
山に自生している木々や草花には、枯葉が微生物によって分解され、養分となって植物に吸収されるという自然の循環があります。しかし、植木や花壇の場合は、いくら土質・水はけが良かったとしても無肥料に近い状態です。このままでは十分な生育が期待できません。植物が根を張り、枝葉を広げるためには、3つの要素が必要とされています。それは、チッ素、リン酸、カリです。チッ素は茎や葉を育て、光合成による同化作用を促してくれます。細胞分裂などの生理作用に必要なリン酸は、根の生育を助け、花や実をつけるために必要な栄養分です。
また、カリは根肥ともいわれ、寒暖に対する抵抗力をつけてくれます。さらに、マグネシウムとカルシウムは、リン酸の吸収や根の育成を助ける養分として大切なので、チッ素、リン酸、カリと合わせて5要素ともいわれています。
アーバングリーンでは施肥や薬剤散布も承っております。土に元気がないな、植木の成長が遅いなと感じたときはお気軽にお問い合わせください。